始めに気をつけたい3ポイント。その1

猛暑が続いていますが、お元気でしょうか。

7月からの新しい方も、クラスに馴染んでいただけたようです。


色鉛筆画のクラスでは、主に、鉛筆で下描きをしてから着彩して行きます。
「全く初めてで…」と仰る方には、
始めに、画材の使い方のポイントを3つ、申し上げています。


『始めに気をつけたい3ポイント』その1「白スジ」注意。
始めに気をつけたい3ポイント。その1_b0209395_19193362.jpg
鉛筆は、HB〜2Bなど柔らかい芯のもので、
←軽いタッチで描いていきます。

←強い筆圧で描いてしまうと、
消しゴムで黒い色は消すことができても、
紙がえぐられて、跡ができます。

始めに気をつけたい3ポイント。その1_b0209395_19202067.jpg
こうなってしまうと、
←色鉛筆で描いた時にも
凹のところが白くスジのように残ってしまうのです。




一生懸命なあまり、つい、力が入ってしまうということもありますが、
鉛筆だけで仕上げる場合も、色鉛筆を使う場合も、
ちょっと、気をつけたいポイントのひとつなのです。
# by mieart | 2012-07-17 12:12 | how to

絵を描く道具 はじめの一歩

「絵を描くのは全く初めてで…」と仰る方がいらっしゃいます。

子供の頃には、皆、無意識のうちに絵を描いていたと思いますが、
多くの方は、
大人になるにつれ、色々のことがあって、
他の事が忙しくなったりして
絵を描く事から遠ざかってしまいます。

人によっては、
絵を描きたいという気持ちが、ず〜っと自分のどこかに留まっていて
ある時、
地面の下に埋まっていた種が、ムクムクと芽を出す。茎が伸びて、葉が茂る。
年齢などとは関係無く、
そういう気持ちが、人を動かし、活き活きとさせる、と実感しています。

そういう気持ちで描いた絵は、
美しい花となって、作者の心も、見る人の心も、きっと、明るく照らします。

そういう気持ちを、応援したいと思っています。

絵を描くのに一番大事な、必要なものは、
《絵を描きたいという気持ち》。


絵を描く道具 はじめの一歩_b0209395_1291198.jpg
では、実際の道具は?

まずは、手近なところから。家にあるもので。
紙と鉛筆。
あれば、消しゴム。
簡単に描いて消せる、手軽な道具です。



絵を描く道具 はじめの一歩_b0209395_1230458.jpg追加するなら、鉛筆削りとカッター。
これも家にあるもので充分です。

さらに、あれば便利なものが「練りゴム」。
柔らかく変形自在で、
普通の消しゴムよりデリケートに消せます。
汚れたら練って、灰色になりますが消しかすは出ません。
画材屋さんで200円程度で買えます。


あれば便利という道具は、裏を返せば、なくても大丈夫ということも。

まずは始めてみることです。
# by mieart | 2012-07-12 12:53 | tool & materials

水彩色鉛筆を使ってみる

今日から7月。
今月は「水彩色鉛筆を使ってみる」ことが課題です。

水彩色鉛筆は、乾いた紙に直接描けば、色鉛筆の様に描けます。
さらに、水を含ませた筆などで、
色をぼかしたり滲ませたりすることもできます。
水加減によって、にじみ・ぼかし具合が違ってきます。

水彩色鉛筆を使ってみる_b0209395_19311067.jpg

↓これは、昨年の課題で、モチーフを水彩でない色鉛筆で描いてから
背景を水彩絵の具で描いたもの。
水彩色鉛筆を使ってみる_b0209395_16325299.jpg
水彩でない色鉛筆は、水にふれても色が溶け出しません。
それぞれの特性を生かして、併用することも可能です。

慣れない方は、モチーフは水彩でない色鉛筆で描いて、
背景など、一部に水彩色鉛筆を使って
ぼかし・にじみの効果を得ることもひとつの方法です。

水で紙が伸びますので、たっぷりの水を使いたい方は
「イラストボード」に描くことをお勧めします。

モチーフや画材のことなど、迷ったりときには、ご相談下さい。



# by mieart | 2012-07-01 14:27 | tool & materials

7月期の課題のプリントができました

4月課題の「フロッタージュ(擦り出し)」は、
「子供の頃に、木の葉などでやったのを思い出した」と仰る方も。
皆様それぞれに、アイデアの光った、楽しい作品になりましたね。

5月は「器」。
左右対称の物は、下描きのときに、
定規で中心線や等幅の補助線を書いてみるのがポイント。
形を確かめやすくなります。
チョット面倒なようでも、このひと手間で形がスッキリ整います。
この描き方のコツを覚えていただくと、
瓶でも缶でもお皿でも、応用ができます。


さて、7月期の課題のプリントができました。
受講生の方には、クラスでお渡し致します。

7月は、「水彩色鉛筆を部分的に使って」描きます。
コレ↓は、木目のスジの所を水彩色鉛筆で描いています。
7月期の課題のプリントができました_b0209395_16271844.jpg
お水を使うので、紙が伸びて歪むので、
厚めの紙か、イラストボードを使うと良いと思います。


8月は、「写真を見て」描きます。
描きたい物がハッキリと写っている写真が描きやすいです。
7月期の課題のプリントができました_b0209395_16274320.jpg


7月期のプリントをご希望の方は、各校にお問い合わせ下さい。
東京カルチャーセンターは、第1・3土曜日、13:00〜16:00

東武カルチュアスクールは、第2・4水曜日、15:30〜17:30
              (↑新増設のクラスです)
             第2・4水曜日、18:00〜20:00

目黒学園カルチャースクールは、第2・4火曜日、18:30〜20:30
               (↑7月から、第1・3火曜日14:30〜16:30に移動します)
               第2・4土曜日、14:00〜16:00
# by mieart | 2012-05-20 20:37 | classroom

4月期は「フロッタージュ」と「器」

1月の「黒い物か茶色い物」も、2月の「柔らかい物と硬い物」も
皆様それぞれに個性的な作品を描いていただきました。

「今度のモチーフ何にしよう〜」と考えながら
お家の中を見回したり、棚卸しをしてみたり、という段階から
その人の絵が頭の中に描かれて始めているのです。

既に家に在るものは、いつかの自分が選んだ物や家族の物。
店頭にある物よりも、思い入れがあったりしますね。
実は、そういうところが、けっこう、重要なポイントで
作者とモチーフの関係性や気持ちは、
その深さに比例して絵に入って行くように思います。

4月は「フロッタージュ」にチャレンジ!
「フロッタージュ」は、擦り出しのこと。
子供の頃に木目やコインなどで試したことがある方も多いのでは?
今回は、壁紙の凹凸を生かして、背景に使ってみました。
4月期は「フロッタージュ」と「器」_b0209395_16164372.jpg

5月は「器」
慣れていない方は、お椀などシンプルな形の物を
慣れている方は、少し複雑な形にするか、複数個組み合わせても。
4月期は「フロッタージュ」と「器」_b0209395_1617963.jpg

余談ですが、
この春から名前の表記を「あらい美惠子」にさせていただきます。
より明解に、わかりやすいようにという気持ちを反映させて。
印刷物などは、新しいものから替えていければ、と思います。



講座内容の詳細は各校までお問い合わせ下さい。
東京カルチャーセンターは、第1・3土曜日、13:00〜16:00
東武カルチュアスクールは、第2・4水曜日、18:00〜20:00
目黒学園カルチャースクールは、第2・4火曜日、18:30〜20:30
               第2・4土曜日、14:00〜16:00
# by mieart | 2012-03-13 03:30 | classroom


絵を描くための目+脳+手。 あらい美惠子のノートです。


by mieart

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